WOCOAL DIA

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Message from CreatorWACOAL DIA 2019 SPRING & SUMMER

WACOAL DIAのデザインには、時々歴史上の素敵な女性のイメージが輝いていることをきっとご存知のはず。

フランスの皇后、ナポレオン3世の妻であったウジェニー(Eugénie de Montijo, Impératrice des Français)もまた、
WACOAL DIAの概念と重なる知性に満ちた美しい女性です。
彼女が私たちに残してくれた贈り物は数知れません。その人生を通して豊かな人物像に迫り、彼女の愛したデザイン、色彩、
そして美意識をメッセージとして2019年春夏コレクションを創り上げました。

1826~1920年にわたる94年の生涯は、公(おおやけ)の使命を見事に果たしながらフランスを新しい時代へと導き、
現在のパリの礎を築いたと言っても過言ではありません。
パリ市に百貨店を設立する運動を通してデザイナーという職業を誕生させ、
それまで貴婦人しか着用できなかった仕立屋が縫い上げる破格値のオートクチュールドレスを、
プレタポルテ(「既に出来上がっている」の意)という庶民にも開かれた存在として確立。
現在に至るファッションの流れを大きく変えた第一人者と言われています。
常に新しい時代のリーダーであり、女性と男性の感性を理解するモダンな発想の持ち主。
でも、今日フランスがファッションブランド王国として揺るぎない権威を誇る、その後ろにいるウジェニーの姿を知る人は少ないのではないでしょうか。
モード誌のモデルがスーパーモデルへと変わっていく時代の物語を、彼女はどこか私たちの近くで微笑みながら見つめているかもしれません。

時は移り、2008年。ガリエラ美術館でのクリノリン展。
そこに展示されたウジェニー愛用の衣装や、情熱をもって蒐集(しゅうしゅう)した小物の数々は、
マリー・アントワネットが体現した華美な贅沢感を排除、繊細で高貴なイメージへと創り替え、穏やかな知性あふれるフランスの美意識を世界に放ちました。
彼女はきっと、女性らしく愛くるしいまでに洗練されたスタイルを後世に伝えたかったはず。
ウジェニーの個性は淡いスミレ色とやさしいスミレの花。
印象派の景色に溶け込むような、高貴で優美な貴婦人の姿に代表されています。

2019年春夏のWACOAL DIA。
現代女性の根底に眠る"憧れ"の先駆者、「ウジェニー」の世界。
ご堪能いただけたら幸いです。

WACOAL DIAトータルクリエイター 神尾 敦子

WACOAL DIAトータルクリエイター 神尾 敦子